取材協力:2026.1
SalesforceとExcelの二重入力を解消。
RaySheetで営業データの一元管理と業務効率化を実現
三菱UFJニコス株式会社様
※ 事例記事の内容や担当者所属は取材当時のものです。最新の情報と異なる場合がございますのでご了承ください
三菱UFJニコス株式会社は、Salesforceの活用・定着化を進めるなかで、データ入力の効率化や集計業務の自動化を目的に、2024年にRaySheetを導入した。本稿では、Salesforce事務局を担当する桑田氏、佐保田氏、鈴木氏に、導入の経緯と活用効果について話をうかがった。
【課題】Salesforce導入後もExcelとの二重入力が発生し、業務効率化が実現できない
三菱UFJニコス株式会社は、三菱UFJフィナンシャル・グループの中核企業として決済分野を担い、個人・法人向けクレジットカード発行事業、加盟店向け決済ソリューション事業、金融機関などからカード発行業務を受託するプロセッシング事業を展開しています。
法人カードや法人向け決済ソリューションを通じて、企業の業務効率化やガバナンス強化、多様化する決済ニーズへの対応を支援している同社。法人向けビジネスの拡大に向け、顧客接点や営業活動の高度化にも取り組んでいます。
そんな同社において、法人営業活動の基盤となっているのがSalesforceです。同社は2022年にSalesforceを導入し、顧客情報・活動情報・商談情報等の一元管理を進めました。その過程で、現場からSalesforceに関する改善要望が多く寄せられるようになった、とSalesforce事務局の桑田氏は振り返ります。
「お客様や活動記録などの基本的な情報をSalesforceに入力する一方で、具体的な見込みの数字や商談の交渉状況、確度などを別途Excelで管理するケースが多々あり、二重入力や集計作業に負荷がかかっていました。そのためユーザーから、『Salesforceの画面上でExcelのような表形式の一覧を見られるようにし、商談の見込みの数字やステータスを効率的に入力したい』『Salesforceにデータを集約し、自動集計できるようにしたい』といった意見が多く上がってきました」(桑田氏)
それを受けて同社では、Salesforce上でExcelのような入力・管理画面の実現を検討しましたが、標準機能の範囲ではUI面、運用面ともに十分な対応が困難だったため、開発不要でSalesforceに実装できるAppExchangeアプリのRaySheetに注目しました。
【選定理由】Excelライクな操作性と高いカスタマイズ性により、現場への定着が可能
同社は、Salesforceの営業担当者からの紹介でRaySheetの存在を知り、他の複数のツールとの比較検討やトライアルを経て採用を決めました。選定のポイントについて、桑田氏はこう話します。
「実際に利用してみて、見た目やUIがExcelと似ていて現場になじみやすそうだ、という率直な感想を抱きました。さらに、機能や動作、使い勝手を1つひとつ確認する中で、他のツールで見られた細かな問題が、RaySheetにはなかったことが決め手になりました」(桑田氏)
そして2024年、同社はRaySheetの導入プロジェクトを開始しました。推進役となったSalesforce事務局は、最初は保守ベンダーの力を借りてRaySheetを構築してもらい、Sandbox環境で一緒に動作の検証や改修などを進めながら、運用の内製化に向けてノウハウを蓄積していきました。
同時にSalesforce事務局は、利用の定着化を促進するため、RaySheetによる商談管理を業務に組み込み、ユーザー向け勉強会の開催やマニュアルの整備・展開に取り組みました。Salesforce事務局の佐保田氏は言います。
「最初は、Salesforce事務局側が作業シートを提供しました。ユーザーが使い始めると『この項目を追加したい』『こういう見せ方にしたい』などの意見が寄せられました。RaySheetは、Excelライクな見た目やUIにより、現場に定着しやすいツールです。それに加えて、カスタマイズの柔軟性を活かし、現場の要望に迅速に対応することで、さらなる定着化を図ることができました」(佐保田氏)
【効果】
「Salesforceを利用するのであれば、必ずRaySheetもセットで導入する方が良いのでは?」と感じるほど不可欠なツールに。
商談管理におけるデータ入力・集計を効率化、活動記録の確認・顧客登録等でも業務改善に貢献
同社では、法人カード契約や加盟店開拓の営業担当者が、各種業務においてRaySheetの利用を開始しました。
効果①:商談管理におけるデータ入力・集計の効率化を実現
まず大きく変わったのが、懸案となっていた商談管理におけるデータの入力方法です。前述の通り、従来は現場の営業担当者が、案件や活動記録をSalesforceに入力する一方で、商談の見込み金額や交渉状況などはExcelにも別途入力する必要がありました。そのため、情報の取りまとめを担う企画部門では、営業部門の各部署で作成されたExcelを定期的に回収・集計する作業に多くの時間を要していました。
RaySheet導入後は、営業担当者が商談情報の入力用としてSalesforce上に構築されたRaySheetから自身の担当先を開き、商談のステータスや確度、合意予定月などの具体的な情報を直接入力できるようになりました。これにより、商談情報をSalesforce上で一元管理できる体制が整いました。さらに、営業部門側で入力された情報は企画部門側のRaySheetに自動集計されるため、情報を取りまとめるための時間や手間が大幅に削減されました。
効果②:活動記録の一覧化により内容確認が容易に
RaySheetは商談管理以外の領域でも業務改善に貢献しています。たとえば、営業の活動記録の確認業務では、従来利用していた画面は動作が重く、操作性にも課題がありましたが、RaySheetに置き換えたことで、Excelライクで軽快な一覧画面上で、活動件数や内容などを効率的に確認できるようになりました。
効果③:法人顧客の登録が容易に
Salesforce事務局の鈴木氏は、Salesforceへの法人顧客の登録にもRaySheetを便利に使っている、と話します。
「法人顧客情報は、法人データベースからSalesforceへ自動登録していますが、一部の情報については手入力が必要であり、入力作業の負荷が発生していました。RaySheetの導入により、Excelと同様の操作感でSalesforceへ直接入力できるようになり、入力業務の効率化を実現しました。」(鈴木氏)
効果④:営業データの一元化による分析力向上
一方で桑田氏は、具体的な計数管理や統合的な分析など、これまでSalesforceの標準機能では難しいと感じていたことが、RaySheetによって実現できるようになった点を、効果として挙げます。
「従来は、Salesforceに蓄積された営業の活動記録と、Excelで管理していた見込み数字や商談確度といった情報が分断されており、営業活動の全体像を把握しにくい状態でした。RaySheetの導入によって、これらの情報がすべてSalesforceでつながり、具体的な商談内容や数値をドリルダウンして分析できるようになった点も効果として考えています」(桑田氏)
こうした効果を踏まえて同社は、各部門からの要望を吸い上げつつ、現在もRaySheetの活用範囲を広げており、ゆくゆくはすべての商談管理について、RaySheetを活用してSalesforce上で完結できるようにする構想です。鈴木氏は、これまでの順調な展開を振り返り、改めてRaySheetの有用性についてこう語ります。
「かつて当社がそうであったように、Salesforceを導入したものの、使い勝手の問題で利用が定着しないというのはよくある課題だと思います。それに対してRaySheetは、Salesforce内のデータを一元的に表示でき、確認や更新も一画面で行えるため、手間を最小限に抑えることができます。また、Excelに近い操作性で抵抗なく使える点も定着化につながるポイントだと思います。Salesforceの利用を定着させ、業務効率化につなげたいと悩んでいるなら、一度試してみる価値は十分にあるのではないでしょうか」(鈴木氏)
その言葉を受けて桑田氏は、最後をこう締めくくりました。
「実際にRaySheetを導入してみると、『Salesforceを利用するのであれば、必ずRaySheetもセットで導入する方が良いのでは?』という感覚になります。それぐらいRaySheetは、Salesforceとよくなじんで利用のハードルを下げてくれる、不可欠なツールです。当社がExcelで行っていたような計数管理は、どんな企業にも必ずある業務ですから、Salesforceを導入しているなら、RaySheetを使わない手はないと思います」(桑田氏)